※2017年に出版されている本です。税制は変わる可能性があります。
※ある程度稼いでいて、ある貯金があり、ある程度のお金を資産運用に回す余裕がある人向けです。
定期預金しか知らない筆者が、山崎元さんからお金の保管方法、運用方法を、一から教えてもらっています。山崎元さんは、資産運用を専門とする経済評論家。経済評論家で資産運用を専門にしちゃったらお金が増えて増えて仕方ないんじゃない・・?強すぎ。
そしてこういう本を書く筆者、大橋弘祐さんてどういう人だろうって思ったけど、『SURVIVAL WEDDING』を書かれた人だって知って、ああ。ってなった。(ストーリーというか、コンセプトというか狙いというか、書き方が似ている)同じシリーズで『難しいことは分かりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』があるらしい。←教えてほしい。
山崎さんから学んだ結果
手数料が安く、分散投資ができるインデックスファンドに投資する
貯金が500万円あるという大橋さんは、当面の生活費50万円を残し、250万円を「国債」(変動10年)へ、100万円を「上場インデックスファンドTOPIX」(国内株)、100万円を「ニッセイ外国株式インデックスファンド」(外国株)に振り分けるそうです。
投資信託は、プロにお金を預けて、プロに運用をしてもらう。だから金融知識が乏しくて日中仕事をしている人に合う。
でも投資信託は日本だけでも五千種類以上あって、99%は検討にも値しないゴミ。のこり1%のイイヤツから山崎さんが選んでいるのがこの2つ。「上場インデックスファンドTOPIX」と「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
ここで大切なのは、「インデックスファンド」を選ぶこと。投資信託にはインデックスファンドのほか、「アクティブファンド」というものがある。
アクティブファンドは、投資銘柄を人が選んでいる。人がリサーチして、この会社、業界が伸びそう、この国が儲かりそうと狙いを定めて投資をする。よって、人件費(手数料)がかかる。
インデックスファンドは、指標に沿って機械的に投資をする。人件費がかからない。
運用コストは、極力低い方がいい。成績もインデクスファンドの方が良いのだから尚更・・。
あと、外貨預金やFX、REITや金や先物などは、やらない。
「NISA」や「確定拠出年金」といった節税効果のある制度を最大限に利用する
実際に投資信託を買うときは、NISAや確定拠出年金を利用したい。
NISAは、個人での投資を活性化させることを目的に始まった制度。国は個人でお金を運用させるように促そうとしている。
給料以外に収入があると(投資で得た利益も)、確定申告をして税金を納めなければいけないが、NISAは1年間に120万円までの投資に対する利益が5年の間、非課税になる。
証券口座を開設するときに、NISA口座もあわせて開設したい。NISAとは? : 金融庁
また確定拠出年金(iDeCo)も、毎月の掛け金が所得控除になるから、所得税とか住民税が安くなる。そして運用で儲かった分は非課税。
年金だから60歳までおろせないが、老後が心配で運用したいという人は、絶対に入っておいた方がいい制度。これを使わずに老後のお金を運用するのはもったいないとのこと。
ただ会社員or自営業、会社員でも確定拠出年金を導入している会社、していない会社によって、申込み方と掛金の上限が異なるから、調べておきたい。iDeCo公式サイト
民間の保険には入らず、保険料の分を運用にまわして、病気やケガなど、何かあったときはそこから使う
保険は『損な賭け』。そうでなければ保険会社は儲からない。支払う保険料には営業職員の人件費、女優のCM出演料も乗っている。民間生命保険の医療保険では、掛け金の約半分が自分の保障以外に使われているらしく、そしてその詳しい内訳は明かされていない・・・不透明・・・入るべきではない!
保険に入ったと思って保険料分を貯金したほうが、はるかに合理的。
病気になったときには「高額療養費制度」がある。年収500万円の人であれば、だいたい月8~9万円くらいまで払えばそれ以上の治療費は国(健康保険組合)が負担をしてくれる。高額な医療費を支払ったとき | 全国健康保険協会
生命保険は、子供がいる場合、その子自立するまでの期間。残される家族の人数×1000万円を、死亡保障のみのシンプルな掛捨て保険で準備したい。
ここまではっきり言ってくれると気持ちいい
保険には入らなくていい、この商品を買うと良い、など、最終的な指示までしてくれると気持ちがいい。投資信託にしても、こういう商品がいいよ、こういう基準で選ぼう!とオススメしてくれる記事や本はたくさんあるけど、で、結局、具体的にどれ?となる。
わたしは、良く言えばすべてに中立でありたい、悪く言えば責任を負いたくないから、人に対して具体的にこの金融商品にしなよ、というオススメはしたくない。(勇気がない)
プラス、
どんな状況になっても働く術を持っていることが、最強の保険。まじめに働き、人的資本を大きくするのは、安全で効率的な投資。とのこと。(・・・ごもっとも。)
(以下抜粋)お金ってないと心配じゃない。リストラされたらどうしようとか、老後に生活していけるのかとか、そういうことを心配しながら生きていくのは健康的ではない。だからいざというときのために資産をつくっておく。・・・お金が必要になったときは、もし自分が買った金融商品の値段が購入金額より下がっていても、躊躇なく売ってほしい。・・・お金が必要になったとする。株価が下がっているから、という理由でチャンスを逃していてはもったいないでしょ。大切なのは未来だけだよ。












