【胡馬北風】寄付文化について考える

みなさん、日頃“寄付”してますか?

日本とアメリカの違い

寄付について日本は後進国で、とくにアメリカを比べられることがある。

2017年度の寄付白書によると、2016年の日本の個人寄付総額は7,756億円。対してアメリカは30兆6,664億円となっている。

日本とアメリカでは人口も違うので寄付総額では何とも言えないが、2016年の日本の個人寄付平均額は27,013円で、一方アメリカは、平均額1,155ドル。1ドル110円とすると127,050円、日本の約5倍。

どうやら日本は、寄付率も、一人当たりの寄付額もアメリカに対して低いらしい。

 

差が開く要因としては、文化の違いが一番にあると思う。

アメリカには、キリスト教徒が多い。

わたしの高校はキリスト教系の学校で、毎日礼拝があり、「献金」という文化?行事?があった。そのころは…献金?え、お金集められるの?と思った。もちろん献金するもしないも個人の自由。多分数回しか参加してない。無償で、用途がはっきりしないものにお金を支払うということが無理だった。いや、たぶん先生は説明してくれていたよね…?

キリスト教では、自分の稼いだお金のうちの10%を献金することが推奨されているらしい。

 

あとはチップ…日本人が海外旅行に行くたびに悩むチップ!!サービスの対価のほか、お礼や気持ちを表すという意味で、これはほぼ寄付と同じ感覚と言っていいのではないだろうか。相場は決まっているのかもしれないが、払う、払わないも、いくら支払うかも個人の裁量次第。

日本では、いくらです、と言われたらその金額を支払うのが普通。よく見るやつ、1万円札出して、お釣りはとっておいてくださいなんて、申し訳ないがわたしは言ったことがない。そもそも現金で買い物しないし。(キャッシュレスの世界でチップってどうなってるんだろう)

サービス料として商品以外の料金を請求されることはあるけど、これはまた違う。

海外旅行に行ったとき、レストランではチップを置いて帰る、ホテルの部屋を出る(ベットメイキング)ときはチップを置いて出るんだと知ったときには、文化の違いに驚いたって。。。

 

寄付の大切さはすごく分かるけど

ぶっちゃけ、世のためだけを思って寄付する金銭的余裕なんてない。今どこかに寄付をするなら、将来の自分に投資をしたほうがいいと思う。歳末助け合いとか、赤い羽根共同募金とか緑の募金とか、言葉ではよく聞く機会が多いけど、中身はよく分からない。調べればいいのだけれど、そんな機会も(気力も)ないのが現実。

そもそも富の再分配は国の仕事である。そのためにわたしたちは収入に応じた税金を払っている。

でももちろん分かっている。世の中には、社会的に意義のある収益化できない活動があることを。そういうところに国が助成をしているのだろうけど、足りないことを。お金があればもっとたくさんの活動ができるのに、と。

 

我が父母は、ユニセフにいくらか寄付をしているらしい。毎年かわいい赤ちゃんの写真が届いていて、すごくかわいいなと思う。最近は5つ子?だろか他人同士だろうか分からないけど、1枚の写真に赤ちゃんがぎゅっと集まって寝ている写真。いつまででも見ていられる。可愛すぎる。

 

ふるさと納税は、寄付である

寄付は、富裕層の仕事だと思っていた。お金持ちの方が、いくら寄付をしたというニュースをみて、ああすごいなあって思う側である。

 

わたしは数年前から”ふるさと納税”をしている。“納税”といっても実態は寄付。

納税(寄付)した金額から2000円を引いた金額が、所得控除される。(寄付控除)

例えば1万円寄付したら、8000円の所得控除を受けられる。ただ8000円税金が安くなるのではない。

その年の収入100万円に対して税金を支払わなければならないとしたら、8000円の所得控除を受けられるので、99万2000円に対して税金を支払えばよい、ということになる。実質、支払わなければいけない税金は、安くなる。

ふるさと納税の場合、寄付控除の仕組みには変わりないが、地域からの返礼品があるという点ですごくお得。ふるさと納税とは?初心者ガイドでわかりやすく解説! | ふるさと納税サイト「ふるなび」 (furunavi.jp)

(ユニセフでいう赤ちゃんの写真。それもそれでかわいいけど)

 

わたしは今埼玉県に住民税をはらっている。いい環境を整えてくれて感謝しているが、正直、地域として、それほど愛着はない。それならば、じいちゃんばあちゃんのいるところを少しでも応援したいと思う。じいちゃんばあちゃんの住んでいる街に、毎年ふるさと納税をしている。宮城県の北にある自然豊かなところ。

本来払うべき住民税の金額を下げられるだけ下げて、その分、ふるさと納税をしている。(いくらふるさと納税してもいいけど、寄付控除には、限度額がある!)ふるさと納税は本当に得なのか?仕組みと注意点を解説【2021年】 | ふるさと納税ガイド (furu-sato.com)

 

自分が応援したい地域にお金がいく、そして返礼品があらかじめ分かる。それがとても分かりやすく、利用しやすい制度。ネットから買い物感覚で手続きするのもびっくりした。

応援したい地域で選ぶも良し、返礼品から選ぶのも楽しいと思う。たぶん返礼品から選んでいる人の方が多いのかな?

 

でも本当は、生活を自立させて、損得勘定なしで寄付ができる人間になりたい。

 

@シャンパンとビールたち(幸せ)

ABOUT US

川野 まゆ
ゆとり世代。保険屋。
CFP/ファイナンシャル・プランニング技能士1級/宅地建物取引士
名探偵コナンと麻雀と韓国ドラマが大好き。
“お金”に関する考え方、価値観は人それぞれです。
わたしの経験と考えのまとめ。こういう考え方もあるよねと気軽な読み物としてどうぞ。