@小枝のなかに小技
仕事で傷害保険と医療保険を扱っている。
ケガをしたときの傷害保険、病気をしたときの医療保険。なんで?といつも思うのだが、ケガと病気の違いが分からない人が多すぎる。
使い勝手のいい傷害保険
ケガをしたときに給付金が受け取れる傷害保険は、一般的に通院1日から支払われる。
駅の階段から落ちて足を捻挫したとか、スポーツをしていて突き指をしたとか。1回病院に行って治療してもらえば、給付金が支払われる。
急激かつ偶然で外来(体の外からの作用)からの事故であることが要件になる。
一方、医療保険は、給付金の支払いには入院が必要になってくる。通院1日のみで給付金を支払うことは、保険として成り立たないからだ。
風邪の症状があったから病院に行って診てもらった、だけで給付金がもらえるようになってしまっては、何でもありになってしまう。何となく調子が悪いから、という理由で病院に行き、給付金を請求する人が殺到して保険の機能が終わる。
(もちろん、病気の治療には早期発見が重要なので、適切に見てもらうことは重要です。)
なので、病院に行ったときに、ケガであれば給付金がもらえるけど、病気だったらもらえない、ということがある。
ケガだったら病気だったらって、そもそも全く違うモノだから並べるものではないのだが、よく理解してくれない人も多い。。。
だんだんと、体にガタがくる
趣味で続けているスポーツで、ランニングで、トレーニングで。または日々の生活の積み重ねで、だんだんと足や腰や肘が痛くなってくる。よくあること。
転んだとか、何かが当たったとか、突発的で偶然な外来からの衝撃があればいいのだが、最近になって痛くなってきて、とか、走っていて急に痛みがはしって・・・とか。正直知らんがな。
おそらく、年を重ねたことによる体の劣化、悲鳴である。体は、気持ちよりも先に年を取る。いつまでも学生時代と同じように体を動かせると思ったらそうではない。
テレワーク続きで背中と首が痛くなり、整骨院に通っている・・請求できますか?と連絡をもらうこともある。知らんがなぁあああ!
確かに、重度のこりは、痛みとなり、しんどい。おそらくそれは運動不足であって、通勤という運動する機会は大切だと改めて思いなおすしかない。
多分その人からしたらケガなのだろう。
病気ではないからケガ、と言いたいのかもしれない。言いたいことは分からなくもないのだが、それが認められてしまえば、保険は全く機能しなくなってしまう。とくに外傷や原因や所見がないのに“痛い”“調子が悪い”で病院に行き、保険請求が認められれば、保険会社は破綻する。
そして請求の対象にならないと説明するのに時間がかかり、理解してもらえないことも多い。医者がケガだと診断すればいいのか?つぎ病院に行ったときに診断名が出るからまた連絡すればいいか?と。・・・わたしの説明の仕方が悪いのかな。
保険会社も、あやしいと思ったものは、病院に確認を取っている。保険の対象となる事象で通院をしているかどうか、都度、確認をしている。ちょっとごまかして請求しようものならバレると思った方がいい。
請求対象かな?と思ったらすぐ連絡を
とはいっても、保険請求できるのかな?と思ったら気軽に確認をしてほしいと思う。せっかくお金を払って加入している保険だから、請求しそびれることがもったいない。
保険に加入している人全員が全員、もれなく請求をしているかは、あやしい。大きな病気をしないと保険対象ではない、そもそも保険に加入していることを忘れているという、都合の良いお客様が多いのも事実。ますます、保険会社ばかり儲かる構図になってしまう。(アンチ保険会社ではありません!)
人生で“保険を請求する”という経験も、1度くらいあっていいと思う。
※お金に関する考え方は、人それぞれです。景気の状況や、法律、経験によって、私自身の考えも変化していくと思います。こういう考え方もあるよね~と、参考にしてもらえたら嬉しいです(・・)













